タイトル

幸せを運ぶ先祖供養

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第3章 吉相墓の建て方
自分の中に流れている因縁を知る

 あなたの人生は様々な流れの影響を受けて成り立っています。両親はそれぞれの因縁を持って結ばれ、この両者の因縁が合わさって生まれたのがあなた自身です。
 たとえば、自分の顔、体型、性別、性格などは父母から授かったもので、これが流れです。しかし、同じ流れの中にいるはずの兄弟でも、顔の作りや性格が違うのはなぜでしょうか。つまり、自分自身がどのような流れの中にいるのかがわかれば、自分の人生の過去と未来がおのずとわかってくるはずです。さらに、自分自身の現在に疑問を持つならば、対処の方法も見つかることになります。
 では、流れを知るということはどのようなことでしょうか。
それは自分の家の歴史、すなわち先祖を探すことです。
この流れを一番はっきりとわからせるのは家系図です。家系図を見ると先ほどの差が何であるかがわかるのです。すなわち、流れは直系の先祖と傍系(母方)の先祖のどちらかの二通りに分類できます。あなたは父親の流れを汲んでいるか母親の流れを汲んでいるのかということです。
 また、家系図を具体的な形に表したのがお墓です。そこで、お墓には本来、自分の先祖の戒名が記されていなければなりません。つまりご先祖様を一人ひとり戒名で祀った戒名墓を建立するか、五輪塔でまとめてご先祖様から流れてくる因縁を知り、敬い、感謝して供養することが大切なのです。
 生きるということは因縁を作るということです。自分を含め子孫にも幸福になってもらうには、自分の生き様を良くすること、すなわち「陰徳積み」も大切な要因となります。
 最後に、注意してもほしいのは、吉相墓を建立して、陰徳をつんでも、心からの感謝の念を込めて、先祖供養をしなければならないということを知ってください。

法修会  武居範導

1967年、長野県岡谷市生まれ。 東海大学卒。卒業後、法相研修会会長・武居敬祐師の弟子となる。
1994年、法相研修会会長の許しを得、「法修会」を立ち上げる。
現在法修会会長として墓相の研究および指導の講演のため、全国を駆け巡っている。