タイトル

幸せを運ぶ先祖供養

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第2章 幸せを呼ぶお墓造りの常識
お墓は人の姿を表わす(墓石の見方)
 墓石は三段に分かれ(三段墓)それぞれが意味を持っているのです。棹石は身体すなわち人の健康、上台石は金銭・事業の動産を表わし、富を得ることを意味します。下台石は家や土地・家財の不動産を。さらに、棹石は上から人間の頭、中心が胸・腹、下が足・腰を表わします。
 また、棹石は向って中心線より右を男性、左を女性とみます。たとえば、棹石の右半分の頭上部に傷や欠けがあれば、その家の男性の頭部に何らかの問題が生じていると判断します。
墓石が意味するものと名称

散骨について(自然葬)
 散骨とはお骨を墓に埋葬しないで、山にまいたり、海にまいたりして、自然に帰す自然葬です。核家族や少子化、都心部での墓地不足などが背景となりお墓の維持や継承が困難になったのに加え、形式や習慣にとらわれない人が増えてきたのです。また、暗いイメージのある墓地に埋葬するより自然に帰るというコンセプトが耳に優しく自然葬が受け入れやすいこともあります。遺骨遺棄罪や墓埋法の問題も、法務省や厚生労働省は「節度を持って行えば問題がない」としておりますが、各市町村の条例で散骨を禁止している地区もあり、自然葬は許可されているというよりは容認せざるを得ない状況のようです。生前、山が好きだったとか海が好きだったという本人の希望を聞き、意志を大切にすることは大事ですが、それが先祖の供養の全てと思っている人が増えて、今後益々自然葬は増える傾向にあります。
 本来の先祖供養は残された遺族が墓を建てて弔うのが基本ですから、祭祀をする子孫の立場を考えてお墓は建立すべきでしょう。