最近多いケースの水子
               近年とくに多くなっている水子は、未婚者の水子です。
              結婚前の過ちで、子供ができたために、流産させてしまうケースで、当然この子らは闇から闇へと葬られる場合が多いのです。
              しかし、一度は世に生を受けたのですから戒名をつけて祀る必要があります。
              この場合は家で供養できませんので、お地蔵様をつくり、その横に戒名を彫り、お地蔵様の竿石を水子供養塔か無縁塔に入れて祀るか、位牌で永代供養をお願いしなければなりません。
              いろいろなケースの水子の祀り方は第四章先祖供養のケーススタディでご説明いたします。
 地方によっては、子供を祀らなかったり、ご先祖様とは違う場所にいるところがあります。それは、子供を正式に祀ると、また子供を取られるというところからきているようですが、お寺様の過去帳にも記載されず、家の仏壇にもお祀りしていないというケースが多々あります。
 そういった慣わしのない地方でも、戒名を頂いて葬式もしたが、それきり何もしていないとか、最初はお祀りしたが、いつのまにかしなくなったというふうに、子供の仏が祀り抜けになっている例が少なくありません。
 そのようなお宅を見ていきますと、代々子供はたくさん授かるのですが、そのうち何人も小さいうちに亡くなってしまい、数人しか長生きできないというケースが多くなっています。
 また事業を行っているお宅の場合は、従業員のことで、いろいろ問題が起こりやすくなります。
 何歳で亡くなっても、仏様には変わりはありません。たとえ小さくてもお墓を作り、 戒名をいただいて祀り、大人のご先祖様と同じく、きちんと年忌供養をしてあげることが必要です。
戒名をいただいて祀り、大人のご先祖様と同じく、きちんと年忌供養をしてあげることが必要です。

 

※事業墓の基本的種類については
後述いたします。
続く
●成人した男子の逆死者はFの位置に逆死墓を建て、女子の場合は観音様を建てて戒名を刻んで祀る。 ●幼児・水子の場合はGの位置に地蔵尊を建てて戒名を刻んで祀る。
 
          


 
          
          
