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第2章 先祖供養のいろいろ

本家供養と分家供養

 本家とは先祖の祭祀を継承する子孫のことをいい、現在は先祖の祭祀を引き継ぐことが確定している継承者が、実家を離れ別居している場合も本家としています。また二男や三男のように先祖の祭祀を継承しないが親と同居している兄弟も本家としています。ただしこの場合、独立して家を別に構えれば分家となります。
 本家として祀るべき先祖は、亡くなった時に本家に籍があったかどうかが目安となります。逆死(ぎゃくし)した子供や一度嫁に行って離婚し再び実家に戻り元の姓に戻った娘などもこの例に入ります。独立し一家を構えれば、分家初代となりお墓や仏壇も別につくらなければなりません。多くの人は、独立しても仏様がないので墓はいらないし、父や兄が建てた墓にお参りし先祖供養はしていると思い込んでいますが、親や先祖があって自分があるのです。独自に供養塔を建てて先祖を祀るべきです。
 分家墓がない家は、何をしても物事が中途半端になり安定性がなかったり、若死にか逆死が出るなどいろいろな問題が起きてきます。分家墓は自立した家族の証なのです。

続く

逆死
子どもが、親より先に死ぬことをいい、こうした悲しい出来事が二度と起こらないようにという願いをこめて、墓地の右手前に横向きに建立する墓が逆死墓です。


分家初代
分家とは先祖祭祀を承継しないで、新しく独立した家庭を興すこと。分家初代とはその一代目をいう。
分家墓
同じ分家でも、初代、二代また家系の流れによってお墓の建て方が違います。費用の問題で石墓が建てられない場合は木標でもかまいません。