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第1章 幸せを運ぶ先祖供養

心を込めた先祖供養が幸せを呼ぶ
 あるところへ参りました折、二、三十人の使用人がいる会社の社長さんが「私は、昔から非常に運がよくて、何をやってもうまくいくのです。 先祖供養などしたことがありませんが、失敗したこがありません」とおっしゃっていました。 けれどもこの方がそれまで順調な人生をたどってこられたのは、実は大勢のご先祖様のご加護を頂いてきたからなのです。 言いかえれば、運がよいということは、ご先祖様の陰徳(いんとく)を使わせていただいているからで、それを自分一代で使ってしまうと、自分の子供や子孫たちの分がなくなってしまいます。
 ですから先祖供養をしないでいると、子供や孫の代に大きな不幸に見舞われたり、家運が衰退してきたりします。子々孫々栄えていくためには、自分が使う分以上に陰徳を積まなければなりません。自分が幸運なら、そのことをご先祖様に感謝し、人に施しの心を持つことが大切なのです。  いくら立派なお墓を建てても、お参りしなければ、ご先祖様は喜びません。年をとった両親に立派な隠居部屋を作ってあげたものの、子供や孫が寄り付こうとしないというのと同じです。
 ご先祖様が喜んでいない場合は、それがなんらかの形で家族の身に現れてきます。たとえば、家族が病気になったり、事故に出会ったり、金銭的な損失を受けたり、隣人や知人とトラブルを起こしたりします。
 お墓を建てて何年かのうちに、そのようなことが起こったら、まずお墓の建て方(墓の向き、材質、地形、祀り方など)に問題がないか調べます。
 それに問題がないとわかったら、次に建立後の供養をきちんとしているか、それも形式的にではなく、心を込めてやっているか、胸に手を当ててよく考えてみましょう。供養が行われていなかったり、行われていても形式的なものだったら、ご先祖様の霊は浮かばれません。そうすると先祖の霊は、子孫に心を込めて供養してくれるよう促します。これが家族の不運という形で現れるわけです。よくご先祖様の罰が当たったなどといいますが、そんなことはありません。むしろ子孫のことが気になっているからこそ、いろいろな形でサインを送ってくるのです。子孫が益々繁盛することをご先祖様も願っているのです。


続く

陰徳
名前を明かさず善行をつむこと。人命救助をしながら名前も告げず去っていく人、何十年も無縁仏のお墓を掃除する人など。 その善行が表彰されたり世間に脚光を浴びない。こうしたことを行っている人は次の代に子供が全部、金銭や子宝に恵まれるといわれています。 陰徳を積むことにより、因縁の力を弱めたり墓相による悪い影響を回避することも可能です。