「私の家は家系が古いので、ご先祖様に様々な因縁が多いので困る・・・・」という人がおられます。
 私はそれは逆のように感ずるのです。と申しますのは、現在わが国の財界人で豊かな暮らしのご家庭のうち、少なくとも三代以上存続しているご家庭が80%程あるのです。
なるほど、分家初代で吉相の墓もなく信仰もせず陰徳も積まず、ただがめつく働いて、一代にして巨財をなし得た人はあります。
 しかしそれは不思議に、夫婦どちらかが若死にしたか、次の代に養子になるか長男早死か、逆死なさっている家系が多いのです。私が過去十数年建立した墓の中で、一般墓の場合(悪相墓)は、70%以上が絶家または行方不明の家庭となっております。不思議なことには、この場合分家初代の墓が80%以上になっており、三代以上家系が続かないという、驚くべき事実となっているのです。
 いかに世の中の生存競争が激しい時代とはいえ、恐ろしいことだと思います。墓を建立することは大地に種をまくのと同じで、間引かれるような墓を建立してはならないのです。
 吉相墓とは、良い土地(地相)に良い種を蒔いたのと同じであり、どのように育てるかは自分の努力と陰徳にあるのです。
 初代墓とは、自分達夫婦の入る墓ではなく、自分の姓と肉体を授かったご先祖に対し、供養する供養塔のことなのです。分家初代は伸びんとする力も抜群ですが、いったん社会の嵐が吹けば、滅びやすいのも統計上一番多いということを忘れないでいただきたいと思うのです。
 古い家系は、先祖に陰徳を積んだ人があるから、養子になったり次男三男が相続しても、存続していくのです。大樹はよほど墓相が悪くない限り、そう簡単には滅びないのです。だから分家初代で、より豊かな家庭を築くためには、次男三男が満十六歳になられたら、必ず吉相の墓地を持たせ、また結婚二、三年前には、家の根である分家墓(供養塔)を建立されることです。
 ご家庭に仏が無くても先祖が無い人はいないのです。
 先祖は本家が祭祀しているといって、分家は親・先祖を祭祀しなくても良いという考え方は間違っていると思います。
 より幸福な家庭がより一軒でも多くなっていくことを願っております。


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