世の中には不思議なことが多々あるものです。
 信ずるか信じないかは皆さんの自由ですが、以下のことは私の会社の社員が体験したことをそのまま記したものです。
 今から八年ほど前のことです。長年私の会社で各地に出張し、石塔の据え付けを専門に行っている者と、トラックの運転手が、和歌山県御坊へお石塔を建てに行きました。建立後、白浜の無縁様積みの仕事をしているときのことでした。
 御坊にあったお墓を一本トラックに積んで白浜に着きましたが、夕方に雨が降り、お石塔が泥まみれになっていました。しかし、二人とも心身ともにくたくたになるほど疲れていたので、その日の内に無縁様積みの現場に石塔を運べなかったことを気にしながら、いつもの常宿にしている旅館に行ったのです。夕飯を食べた後、二人そろって風呂に入りに行きました。
 二人とも良い気持ちで風呂に入っていると、湯舟の向こうの湯気の中に女の人がすうっと立っていたのです。二人とも湯につかりながら、急に寒気がすると同時に鳥肌が立ち、あわてて部屋に帰ったそうです。
すぐ宿の仲居さんに
「今女の人が風呂に入ってきたが、二十五、六歳の女の人が泊まっているのですか」と聞きますと、
「今日は女の人は一人も泊まっておられません」との返事でした。
 それを聞いて二人は身体の震えが止まらなかったそうです。
 結果があるのは原因があります。二人はすぐに、トラックに積んである無縁石碑を思い出しました。泥だらけになっていたので、風呂に入りに来られたのだと思ったのです。二人はさっそくトラックの上でお墓をきれいに洗い、お線香を供え謝罪しました。女の人の「戒名」が一人だけ彫ってある石碑だったそうです。
 後で、「どういう風に入って来られたのか・・・・足はあったのか」と二人に聞きますと、
「湯気の中で女の人が立っておられたので、その姿しか見ず、後は聞く余裕もありませんでした」と申しておりました。
 ご住職にお祓いをして頂いたといえども、墓石の魂は生きているのです。このことは実際に体験した二人から聞いた事実なのです。
 世の中にはそういうことを信ずる人もおれば一笑に付す人もありますが、二人が体験したことは事実なのです。



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