以前、京都妙心寺山内の○○院檀家の方のご依頼で、お墓を見にまいりました。
 その方は、タバコの小売りの他に家庭用荒物など手広く商売をなさっておられました。 お墓は二段の台石で棹石は一尺角の実に立派なものでしたが、正面に○○家之墓と刻んであり、向かって左側に建立年月日と建立者の名前が刻んであるだけです。 石塔のすぐ後ろには太さ30cm以上、高さ6m程もある楠の木がありました。
 師匠の著作“先祖の祭祀と家庭運”に、
「○○家の墓、先祖累代の墓、倶会一処と刻んだ唐櫃(カラト)式の納骨本位のような墓は、言うならばお骨の納め場所の標識にすぎない」と書いてあります。
「法名が刻んでないのは、お骨だけ入れてどなたも祀ってないお墓です。 あなたが、たとえ今生きておられても、お子様からみれば生きた先祖なのです。
ご先祖を祀ってないということは、現在の先祖であるあなたが、お子さんが何人おられても、どの子にかかってよいかわからない家庭になります。 他人の子に養ってもらわなければならない、すなわち養子相続の家庭になります」とお話したところ、全くその通りご養子でした。
また「石塔が西南向きに建っていますので、女の人の権力が強くなり、後家性の家庭ともなります」と言うと、これもその通りでした。
 さらに後ろの木を見ると一、二カ月前にのこぎりで枝を伐り払った切り口がありますので、
「あなたの家で最近頭に大怪我をした方があるでしょう」と言いますと、
「先日大きな柱時計が故もなく落ちて、家族の者が頭に大怪我をしました」と言われました。
 師匠がいつも、「墓地の樹木を伐る時はよく注意して、石塔に当てたり傷をつけたりしないようにしなさい。 墓石はただの石と思うな、生きている人と思って大切に扱いなさい」とお教え下さいましたが、
この家では枝を切ったとき石塔の上に落としたため、家族の人が怪我をされたのです。
 これも事実あった話です。






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