京都屠殺場の東北隅に牛王観音がお祀りされています。
 ある人がこの牛王観音に石の線香立てを寄進され、石の玉垣も修理されることになりました。そのご夫婦と弟さんと一緒に、私も下見にまいりました。
 聞くところによると、「殺し損ねた牛はどれも必ずこの観音様の方へ猛り狂いながら逃げてくるので、不思議というよりも気味が悪く、罪滅ぼしというか後生を弔う意味でこの牛王観音を大切に祀って供養しています」という因縁話を聞きました。
職員の方からも、「仕事中いつ牛が暴れ込んでくるかわからないので、よく注意して仕事をしてほしい」とのことでした。
 そのご夫婦に、徳風会では、観音経を読誦し、地蔵尊を奉流し、放生会を行っているというお話からお墓の話をいたしますと、ぜひ自分の墓を見て欲しいということで、西大谷の本願寺墓地へ行きました。お墓は一尺角の棹石で三重台の実に立派な石碑です。コンクリートの階段の下に西北向きに建っていました。
 お墓を見るなり、「背中に怪我をする人がある」と言いましたら、「仕事場で背中を怪我してやっと治ったばかりですが、そんなことがなぜわかるのですか」と聞かれました。
 それは、階段を人が下りる度に小石を蹴飛ばし、それが棹石の裏側に当たり、大小の傷がついていたからです。
 また、「正面に○○家之墓と刻み、右横に法名が四人刻んであり、女性の法名に因という文字がありますので、女の人で長患いの人ができます」と申しますと、全くその通りだということです。字源を読みますと、因という字は家の中で布団を着て大の字に寝た姿とあります。
 また「目の片方が悪い人、足の片方が悪い人ができます」と言いますと、これもまたその通りでした。「長男は親子一緒に生活できません」と言いますと、事情があって別居しておられました。墓地内に次に石塔を建てる空き地がないからです。
「正面に○○家之墓、横に男女四人以上の法名を刻んであるので、陰に女性がおります」と言いますと、異口同音に、「今まで言われたことはその通りですが、女性がいるということは絶対にない」と言われました。
 しかし、私は「このお墓で陰に女性がなかったら墓相を見る必要がありません。絶対に陰の女性ができます」と自信を持って断言しました。かたわらの弟さんまでが「兄は絶対女遊びをするような男ではない、今の妻がはじめてです」と言われました。そんな筈はないと思い、「お子さんは何人生まれましたか」と聞くと、十三人ということです。
 そこでふと私は、奥さんの籍が入っていないのではないかと思いました。案の定十三人も生みながら入籍していなかったのです。
「いくら子供をたくさん生んでも籍が入っていなければ、内妻であり、陰の人であり、愛人と言えるのではないでしょうか」と申しますと、なるほどその通りだとびっくりなさいました。
 陰に女性ができる墓なのに、できないから本妻の籍が入らないのです。棹石は人の体と見るのです。墓は家庭の運を現すもの・・・・などと竹谷先生のお教えを詳しくお話いたしました。
「なるほどお墓というものは恐ろしいものです」と納得され、総見院に吉相墓を建立され、現在もますます富み栄えておられます。


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